水底を蹴るために深く沈んで

ありふれた孤独と創作の記録。

2020-01-25から1日間の記事一覧

小説の弾丸100連発乱れ打ち(3行小説)

1. 彼はいつも死にたがっている。 自分を繕って、いつも笑っている。 人の賑わう街角の交差点で、信号待ちをしている彼をみつけた。 2. 自由が欲しい。 昼過ぎまで寝ていて、夕方から今日もバイトがある。 穏やかに暮らしたい。 3. 猫の騎士がいた。 猫じゃ…

忘れたいことばかりだけれど

「思い出作り」というものを、したいと思ったことがない。 "良い思い出になりますよ" "最高のひとときをあなたに" みたいなキャッチコピーが、街にもネット上にもテレビにも、溢れているけどまったく惹かれない。 思い出って、美しいものだけなの? と、思っ…