水底を蹴るために深く沈んで

ありふれた孤独と創作の記録。

忘れたいことばかりだけれど

「思い出作り」というものを、したいと思ったことがない。

"良い思い出になりますよ"

"最高のひとときをあなたに"

みたいなキャッチコピーが、街にもネット上にもテレビにも、溢れているけどまったく惹かれない。

思い出って、美しいものだけなの?

と、思ってしまう。

記憶って、美しい思い出や後悔や、忘れたいことが複雑に絡み合ってて、それは切っても切り離せないものだと思う。

楽しいかった思い出とか、悲しかった出来事とか、思い出したら死にたくなるような恥ずかしいこととか、全部合わせて思い出だから。

綺麗なものだけ集めて作った作り物の思い出なんて、わたしは思い出しても笑えない。